+α 車検の知識

ユーザー車検にデメリットはあるのか?

ユーザー車検は安い費用で行えるなどメリットは数多くありますが、時間や手間といったいくつかのデメリットがあることも知っておかなくてはいけません。そこで今回はユーザー車検のデメリットについて詳しくご紹介します。

 

車検を行える時間や曜日が限られている

ユーザー車検は自分で検査を行うことで費用を安くすることができるという点がメリットです。しかし安くできる反面、時間と手間を必要とするデメリットもあるのです。ユーザー車検はそれぞれが住んでいる自治体にある運輸局に自分で車を持ち込んで検査を行いますが、営業時間は平日の日中に限られています。そのため、仕事をしている人が日曜日の休みを利用してといった方法はできません。また、事前の予約が必要となるため時期によっては混雑して自分の希望の時間が取れないこともあるので、時間が限られている人は注意が必要です。その代わりに、午前中など早めの予約が取れればその日のうちに手続きが完了して自分の車で帰れるというメリットもあります。

 

24ヶ月点検は知識がないと費用が高くなってしまうことがある

自分の車を公道で走らせる許可を得るために必要な検査が車検になりますが、それとは別に24ヶ月点検という検査も必要です。24ヶ月点検とは次の車検の時まで車が安全に走行できるように整備を行う物で、通常は自分で整備工場に持ち込んで専門の整備士に依頼をする形になります。しかし、整備工場に持ち込んで依頼を行うと別途費用が必要で、せっかくユーザー車検で費用を抑えても結果的に高くなってしまうケースも少なくありません。
そこでおすすめとなるのが自分で行う方法です。点検を自分で行うには車についての専門的な知識を身に付けなくてはいけないため、時間や労力という点ではデメリットに感じることもあります。しかし、車を所有している限り車検や点検は必ず行わなければいけないので、自分の愛車について詳しく勉強できるのは万が一の時に備えて安心できるというメリットに繋がるのです。

 

自分の操作ミスで不合格になってしまうケース

ユーザー車検は車を検査場に持ち込んで全て自分で検査を行うため、自身の操作ミスによる原因で不合格となってしまうケースも少なくありません。比較的多いとされる失敗例はハンドル操作のミスやブレーキの踏み込みの甘さなどです。車自体に何の問題もないのに、ブレーキの踏み込みが甘かったせいで効きが悪いと判断されて不合格にされてしまうこともあります。不合格になってしまうと改めて検査を受け直さなくてはいけません。一般的な車検であれば専門のスタッフが検査を行うのでこういったミスもなく、こういった点はデメリットに感じることもあります。
しかし、自身の体験によって愛車の性能を知ることができるのは大きなメリットです。日常でブレーキを限界まで踏むような経験はなかなかできないので、どの程度まで踏み込めるかなどを事前に知っておくことは事故を未然に回避する上でも大切と言えます。

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